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第18巻第4号 >

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タイトル: Excelのチャートオプション"近似曲線の追加"機能の評価
その他のタイトル: Evaluation of the chart tool's option "add trendline" in MS Excel
著者: 孫, 宏傑
Sun, Hong-Jie
九州産業大学経営学部
発行日: 2008年3月
出版者: 九州産業大学経営学会
抄録: MS Excelのチャートツールは教育やビジネスなどの分野で多用されている。しかし,チャートツールの正確性についてはあまり検証されていない。チャートツールの出力は図であるから,目視によるチェック以外の検証法は少ないが,検証が不十分なツールの利用は非常に危ういと考えられる。本稿はチャートツールの一部,"近似曲線の追加"オプションに限定してその振るまいの正確さを検討する。"近似曲線の追加"機能の異常な振るまいがMSのサポートKB211967[4],KB829249[5],Aoki[1]で公開されたが,稀なケースかあるいは一般的な問題かについては言及していない。本稿ではこれについて,処理アルゴリズムと描画エンジンの2方面から検討する。結論として,"近似曲線の追加"機能はアルゴリズムに問題があり,少し大きいデータ(あるいは数の多いデータ)を適用すると異常な結果を得ることが多い。また,描画エンジンは正確に数式のデータを近似曲線に変換している場合もあれば,まったくできない場合も存在する。加えて,"近似曲線の追加"を利用するとき,Excelの設計上の原因でまったく意味のない数式とR^2値が出力されることがあるので,注意が必要である。なお,本稿でWindows版のExcel2000,Excel2003とExcel2007を対象とする。
URI: http://hdl.handle.net/11178/2232
出現コレクション:第18巻第4号

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